ふたりの完結した世界。

今日も、空が晴れている。
どうか、安らかな旅立ちでありますように・・。

さっきの朝のニュースで語られていた、ふたりの人間の旅立ち。
わたしはその人たちを知らないし
TVから流れてくる語りからでしか、想像できないのだけれども。
あまりにも切ない、と思った。
インタビュアーのコメントや、周辺の人たちの語りなんてのは正直どうでもよく
ただ、画面に映ったその現場の状況概要とそのひとの住んでいた家が
あまりにも訴えかけるものが大きかった。

誰が見てもわかるような手入れされた庭の花や木々。
自身の先祖のお墓がすぐ傍にある、ずっと使われていなかった焼却炉。
自分でまきをくべ、火をつけ、二人で狭いなかに入り、中から扉を閉める・・。
最後に見た景色は闇だったのだろうか。
それとも解放される喜びだったのだろうか。
二人で旅立つまでにどんな想いがめぐっていたんだろう。
そこには。
想像もできない。

ひとの幸せのかたちはそれぞれ違う。
いちがいに本当にその選択でふたりは幸せだったんだろうか、という考え方は
意味の無いことかもしれない。
その人なりの、二人なりの幸せのかたちがあるだろうから。
でも、なんらかの時間ときっかけがほんの少し違っていたとしたら
それを選ばなかったかもしれない。
そう思うと、なんだかどうしようもなく複雑だ。
ここには、「なにがあっても生き続けるべき」という前提がある。
はたして本当にそうなのだろうか。
「自殺」という行為に対して、肯定や否定をするわけではない。
ただ、「生」や「死」が自分だけのものではないのだ、という実感が
ここに突き出されている、そう思った。

だれもが今生きている時間を、意識せずとも一生懸命生きている。
生きている中で瞬時に判断し、選択している。
どう生きていくのか、なんて考える以前に
もうすでに今の自分を成り立たせるために色々な決断を自分の中でしている。
生き続けるということは、判断と選択と決断を繰り返していくということ・・。
なんだか、そんなことを考えさせられた。

この世界を完結させ、旅立って逝ったふたり。
こころからご冥福を祈ります。
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by uminomiti | 2005-11-09 10:25 | てくてく。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。