帰り道に。

この間、帰り道でこの映画を思い出した。

「 The Times of Harvey Milk/ハーヴェイ・ミルク 」。
この映画はアカデミー最優秀長編記録映画賞を受賞したドキュメンタリー。
この主人公のハーヴェイ・ミルクは自らゲイであることを告白する。
マイノリティとして人びとに隠すのではなく、カムアウトし
サンフランシスコ市政執行委員に当選する。
しかし、わずか11ヵ月後に(1987年11月27日)
同じ市政執行委員(保守派)のダン・ホワイトに、市長もろとも射殺される。
人びとはそれを悼み、抗議の行進(ホワイト・ナイツ)をする。

マイノリティの権利(差別撤廃)というものを勝ち取るために
彼はその存在性を示すだけでなく、積極的に実行に移す。
英語の書けない移民たちのための投票器を設置したり
ゲイの権利を守る法案を通したり。
なかでも、同性愛の教師をしめだす法案は
何度となく繰り返した討論により、大差で否決を得たのだ。
戦略として、政治の場を選び、権利を勝ち取っていく。
これらはゲイ以外のマイノリティにも大きな影響を与えたという。
この映画、ドキュメンタリーというだけあって
彼が亡くなった後のことも、静かに見つめていた。
殺害犯の裁判も描かれているのである。
その人物は、もと消防官の白人議員。正義ゆえの行為であったと。
そして課せられた刑は、懲役五年の刑。

なぜこの映画を思い出したのか。
それはシンポジウムで、テーマにされていた、ひとつのこと。
21世紀COE研究拠点形成プログラム 
生命の文化・価値をめぐる「死生学」の構築)

「自己決定」という言葉。そして、「主体」。
その場では、当事者における自己決定、というものについて語られていて。
それは世間的には弱いとされる主体が
どのような視点で権利の枠組みがなされているのか。
そしてどのようにそれらに対し、考え接近していくべきなのか。
そんなことが軸に展開されていたのだけれど。

自己決定を考える時、倫理というものが必ず絡んでくる。
そこには、正義、権利、平等といった価値が組み込まれている。
でも、これはけっこうくせものだと思う。
何を肯定するのか、を突き詰めていくと
何を否定するのか、につながっていく。
どの視点からのものかによって、全くもって違う次元になる。
突き詰めれば突き詰めるほど、わからなくなってくる。
当事者といわれる人びと。
それに携わる専門職。
それを論じる人間。
そしてそれを興味深く見る人々。

「生の主体性」というものの本質って、一体何なのだろうか?
そしてその主体性について問う、人間というそのもの存在とは。
なんだか、そんな漠然とした、そして釈然としない疑問を残しつつ
帰宅の路についた。







 
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by uminomiti | 2005-11-29 10:12 | とほほ。

ひどいなぁ・・と、思うのですよ。
いま、TVで取り上げられている・・・そう、建築士さんの、あの一件。
専門的なことは、全くわからないのですが
ただ、それにまつわる人たちの、やりとりのさまが・・・。

真意や真実、というものをめぐって、マスメディアでは連日大討論が
繰り広げられていて
その分野の専門家、と呼ばれる人たちが出ては
色々な説明をされている。
そして、当事者とされている業者さんたちも、然り。
色々な人たちが登場しては、主張し、またそれを受けて、主張する、の繰り返し。
こういう報道を見ていると
途切れることのないループをグルグルグルグルまわっているような
なんだかそういう感じがして。
コレ、いったい誰が、とめるんだろう?

たぶん当事者(専門職や業者)しか、本来わからないこと。
当事者だけが、わかっていること。
そこにある真実は、ただひとつなのだろうと思うのだけど。
誰もが立ち位置をめぐる攻防に出ている。
しかも、根本的な問題(思惑?)とするものが、どうやらそれぞれに違うようで
争点と論点が、それぞれ違う層でしているものだから
らちがあかない。
遠隔射撃、防御。そしてまた、反撃。
そして、それを暴くかのように中立な姿勢を演じつつも
実のところかき回しているような(?)感のある、マスメディアの報道。
そして、反論する当事者たちに比べ、圧倒的に取り扱い時間の少ない
もう一つの当事者(住まわれている方々)達の声・・・。
なんだかなぁ、と思うのですよ。

でも、すべては「人間」が作り出しているものだということ。
そう思うと・・・・。
なんだか複雑なのか、単純なのか、わからなくなってくる。
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by uminomiti | 2005-11-25 14:19 | てくてく。

そこにある、もの。

それはもう少し、先、のお話しなのだけど。
とてもとても、楽しみにしている映画があって。
それは、「ミクロコスモス」を製作したスタッフが集結して
16年もの歳月をかけて、だいじに、だいじに作ったもの・・・
そう聞いただけで・・・観てみたいです・・とても。

「 GENESIS /  グレート・ビギン 」 
 地球誕生の瞬間から、現在までの「生命誕生」の軌跡をたどっていく。
 製作年:2004年/製作国:フランス/1時間21分

以下、グレート・ビギン公式HPより引用。

ーーーーーーーーーーー  引 用 開 始 ---------------

全人類必見!
胎児だった全ての人に贈る、1時間21分:命の旅。
製作年数16年!「ヒトはどこから来たのか」という永遠の謎に迫る!
感動と神秘のネイチャー・ドキュメンタリーの決定版!!
あなたは、この映像を信じられますか?
目の前に迫ってくる活火山の溶岩の波、タツノオトシゴの神秘的な求愛のダンス
鮮やかな羽を持つ熱帯の鳥達の語らい、ガラパゴス島のイグアナの
激しくも優雅な戦い・・・。
何よりも驚異の映像として現れるのは、母親の胎内で実に多彩な表情を
見せる人間の胎児の姿だ。
この奇跡の映像を撮影するために、16年もの月日とオリジナルの
機材開発のための多額の費用が投じられた。
まさに、全く新しい映像体験として私たちに深い衝撃を与えるのである。
2006年、世界が絶賛した奇跡のアドベンチャーが始まる!
人類にとって素晴らしい映画の誕生!
  -サンフランシスコ・クロニクル(アメリカ)
生物ドキュメンタリーの精密さと、宇宙の美しさを謳いあげる魅力に溢れている!!
  -メディア・フィルム(フランス)
生命の魔法の世界に、ぐいぐいと引き込まれて行く!
  -ムービー・マスター(ドイツ)
                             引用元 HERALD ONLINE
ーーーーーーーーーーーー 引 用 終 了 ----------------

ある雑誌で、この映画の映像写真を見たのだけれども。
ほんとうに、繊細で、うつくしい。
生物の、生態。
人間という、ある視点から見つめた、他の生命たち。

いまという瞬間に生まれ、生きて、死んでいく。
そして次の世代へと繋いでいく。
いろいろな生命が重なり合い、せめぎあいながら
バランスをとって繋がっていく。
地球上であたりまえのように、ある、こと。
それぞれが、いま、いるということ・・。
早くみたいな・・・。
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by uminomiti | 2005-11-23 17:21 | なるほど。

ここのところ、毎日資料とにらめっこ。
なんだか部屋中に字があふれかえっているような、そんな状態。
も~読んでも読んでも、頭の中で空回り。
あきれるほど、自分の発想の貧困さと機転のきかなさに
なんだかむなしいのを通りこして
自分のことながらあきれ返るほど。
しかも、なんでだか、考えれば考えるほど
モーレツな眠気に襲われて・・・。
自分のキャパをはるかに超えているからなんだろうか?
どうなってるんだ?私の体は、もう。トホホ・・・・。

ここ数日頭の中で流れる、音。
アレモシタイ、コレもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい・・・
あぁ・・ヒロトが歌っていますよ・・。
ほんとうにね、こんな気分です。
いかんです。まったく。これは。
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by uminomiti | 2005-11-22 23:54 | とほほ。

戦略。

きょう、のこと。
仕事を終えてから、朝、図書館に直行した。
徹夜明けの体は恐ろしいほどに、何でも出来てしまうような気分になる。
体はへろへろに疲れてるけど、頭は全く逆で。
エンジンが快調な音を出してかかりっぱなし、みたいな状態になる。
・・・いつもこうならいいのに。

ここ2~3年の新聞記事のなかにある
ある特定の言葉を探しているのだけど。
コレがまた、労力と根気が必要な作業・・・。
罰ゲームなんじゃないか?と、めげてしまいそうになる。
でも、これが徹夜明けだとなぜか、もう気分は探偵?のような
妙なハイテンションぶりのおかげで何とか、やる気になって・・・。
っていうか、やらなきゃ、ですよ・・・。

新聞とがっつり格闘☆してると、隣の席に一人のおじさまが。
座ったと同時に
・・・ずびっ・・・ずびっ・・・うんっ  
・・・ずびっ・・・ずびっ・・・うんっ・・・
鼻をすする音と、咳の音の繰り返し。
風邪です?それとも花粉症かな?・・・つらそうですよ?大変ですねぇ・・。
読みながら実はリズム取ってたり・・?ってことはないか。
全く我関せず、で、気にせずに本を読み続けるおじさま。
・・・あ~だんだんリズムが一定になってきたなぁ・・・と思っていたら。
遠~くのほうから、 「うるせ~な!」 と一声。
あきらかにその訴えの矛先は、音を奏でていたおじさま、なのだけど。

言われてしまいましたが。どうするのです・・・?
・・・・「全く無視」で、対応ですね・・・。
クレイムの声の主は・・どうかえすのです・・?
・・・・同じ戦略ですか。「無視」ですか・・。
なるほど。大きいつぶやき、にして回避したんですね・・。
ん・・・。
な~んて思っている自分もまた
傍観者、というひとつの戦略をとっている、ということ・・・。

瞬間的に場の状況を推測し、戦略を考え選択し、行動する。
日常的に誰もがしていることだけれど。
つぶさに、まのあたりにすると、
なんだか、いろんなことを考えさせられたり。
違う方向に想像の翼が・・・いかん。やらねば。集中、集中。
と、そんな、一日。

明日から、数日、部屋ごもり。資料と格闘です・・・。
どんな戦略をねればいいのやら。む~。
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by uminomiti | 2005-11-20 22:07 | てくてく。

生き抜く、ちから。

ながら、TV。
何かをしながら、流しながらのTV鑑賞。
TVとの距離は、どうやらこのくらいがちょうどいいみたい。
ご飯をつくりながら、ちらり、と。
ん・・・この人すごいなぁ・・・。

「いきなり、黄金伝説」。
この番組の面白いところは
「人間」と「食」を中心に企画しているところ。
「食」を通して、その人の持つ人となりが画面からあふれ出てくる。
食べ物をどう扱うか、どう見るのか、どう食するのかは
その人が自分以外の「人」や「もの」に対してどう考えて、どう接しているのか
自分をつくるためにどういうことを大事にしているのか
そのひとそのものを映し出しているようなものだ。
だから、その場面でどうふるまうのか、が
見ていてちょっと興味深かったりする。

色々な人が出演されるのだけど
・・・この人スゴイ・・と感動させられることも、ある。
よゐこ濱口優さんや、今日出演していたさかなくん
このお二人。本当に素敵だ。
二人とも、自然のものに対して、畏怖と尊敬の念を持っている。
食す他の命を丁寧に、そして柔らかいまなざしで、扱っている。
自分以外のひとやモノに対してとても大事に接している。
自分をも大事にしている。
足が地に付いてる力強さと、澄んだ眼。
SOULが、あったかくて、きれい。
そんな、感じがする。

ひとのもつ全ての力、が、試される時が訪れること。
そんなつらいことは現実的にはあってほしくない、と思う。
けれど、もし、あったとしたら。
その時に必要なのは
ひとりひとりの人間が持つ、知恵と生き抜く力、だと思う。
このお二人は、まさにそういう生きるための力を
身に宿している。スゴイ。
狩る知識と技術。そして、自然への畏怖と尊敬。
純粋に憧れてしまう。

丸裸になった時、どう戦えるのか。
どう生き抜くのか。
本当の意味での生きる力。
その力をどう身につけるのか。

追)このblogをUPしたあと、いつもお邪魔させていただいているblogのいくつか
  をのぞいてみたら、そのいくつかが「生き抜く」「サバイバル」ということに
  関連したことを書いていらして・・・・。Σ(- -ノ)ノ エェ!?
  ちょっと、びびりますよ・・。鳥肌が立ちますよ・・・。
  ・・・・なにもないよねぇ・・・。ダイジョウブだよねぇ・・・?
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by uminomiti | 2005-11-17 22:08 | とほほ。

しょうがないやつだなぁ・・・とあきれつつも
「なんとなく、な日々」 にいらして下さる、暖かいみなさま・・・。
いつも、本当にありがとうございます。

お知らせです。

11月16日水曜日(今日です)未明から、早朝にかけて(最長5時間)
サーバの定期メンテナンスため、
エキサイトブログのサービスが一時停止されます。


この時間帯に来てくださった方、に、ご迷惑がかかってしまわないように・・・。
そして、もしかしたらメンテナンスが時間延長されるかもしれません・・・。
遅いお知らせでスミマセン。 ゴミン...φ(u_u*)

  ◆期日:2005年11月16日(水曜日)
   時間:2:00AM~7:00AM(最長5時間)
   内容:サーバーの定期メンテナンス

明日の朝も冷え込みそうです。
暖かくして、お休みくださいね・・・。
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by uminomiti | 2005-11-15 23:24 | てくてく。

わ、わわ・・・。
すごい!
諸星大二郎さんの作品が映画化されるなんて!!
知らなかった~。
うれしい。
でもって、あの独特な世界観をどう映像化するんだろう?
まさか原作内容を変えたり・・・しないよね・・?(タノミマスヨ?)
監督さんにお聞きしたい・・・。
数多くある諸星作品の中で、この作品を選んだ理由は・・ドウシテナノデスカ?
もしかして、諸星作品シリーズ化・・?というか・・してほしいですよ?
(勝手な期待。突っ走る妄想。)

でもね・・・。
番組で「 ミステリー 」と紹介されていましたが・・・。
ん・・・。そのくくりでよいのですか?諸星さん・・。

この作者の作品の数々。
今まで持っていた価値観や概念を一気に崩させるような
強烈なものがあって、とても惹きつけられる。
映画・・・。
ん、ふふふ。
とてもとても、期待してしまいますよ。
で、もって・・・・もっと期待すること。
諸星作品が、また新たに増刷版とかで出てくるかもしれない・・・?
街中の本屋さんも置いてくれるようになるかな・・・。
ん~すごく楽しみなこと。

区切りがついたら、コレがご褒美だな・・。ん。


作品紹介 : 奇談公式ページ
CINEMA TOPICS ONLINE
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by uminomiti | 2005-11-14 17:22 | なるほど。

無題。

自分で自分の首をしめている。
切羽詰らないとエンジンがかからない。
そんな怠惰な性格のおかげで
いつも途方にくれつつ、後悔しつつ
作業をすることになる。
ど~して効率的にできないんだろうか?
まったくもって、学習能力のないヤツと
ほとほと嫌になる。
今までの時間の総仕上げをすべき時。
咀嚼して、消化して、前に進むためにも。
逃げていちゃだめだ。自分にいい聞かせてはみるものの。
どこかで逃げようとする気持ちが働いているのも事実。
楽な方、楽な方へと。
あ~逃げ癖がついてしまっている。
こうしてまた繰り返すのか?自分。

自分に勝負する。
いまがその時。
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by uminomiti | 2005-11-14 11:28 | とほほ。

いま、すべきこと。

給料泥棒じゃないのか・・?と
てんで使いものにならなかった入社当時
職場には数多くの個性的な先輩方が働いていた。
イマだったら考えられないようなバラエティに富んだ採用をしていた。
そこで働く人たちは、ある限定された資格の保持が要件でなかったため
多職種から、色んな人たちが集まっていた。
金融・医療・芸術・体育・教育・哲学・心理学・栄養学・・・
そういう風にも考えられるのか?と驚くことも多くて
本当に面白かった。
いわゆる「 専門バカ 」←スイマセン。
のかたまりにならないところが魅力的だった。
それぞれの自分の得意な領域を提示しあって
多角的な眼で推し量り、アプローチしていくこと。
それをまた再評価し、次なる作戦を考えていくこと。
主体的に考え、動くこと。
それはたぶん、それぞれが「じぶんは」と語れる
バックボーンを持っていたからだと思う。
そしてひとり一人がプロとして自立していた。
だからこそ、現場は
「それぞれのセンタープレイのための、チームワーク」というものがあった。
見上げる先輩たちはいつも水の中ですいすい泳ぐ魚のようなしなやかさと
静かな情熱があった。
その姿に、心底あこがれた。

しかし職場がひとつの専門性(資格)に重きを置きはじめると
何かがかみ合わなくなって
羽ばたくことを恐れない先輩たちは
新たなフィールドにそれぞれ旅立っていった。
時間の経過と共に変わっていくもの、変わるべきものがあることは
ごく自然なことだ。
そうやって組織は脈づいていくのだということも。

自分のいまの立ち位置を考える時、いつもその先輩方のことを思い出す。
根を持つこと、翼をもつこと。
相手だけでなく、自分に誠実であること。
ネガティブな中の真実をみること、けれども焦点はポジティブに向けるということ。
自分の市場価値を考えること。
自分を信じ、疑うこと。
・・・・・先輩たちから、教わったこと。

同じ場所に立っているけれど
今の自分はどうなのだろうか。
あの頃の想いに届いているのだろうか。
いますべきことは何なのか。
これから先、どう動いていくのか。
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by uminomiti | 2005-11-13 21:36 | とほほ。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。