■  暗闇。

今日の天気、雨のち晴れ。e0082908_10112545.jpg

朝起きて窓を開けたらムッとする湿気。
体にへばりつくようなこの感触に
体力まで奪われそうな感じ。
からっとした夏はいつ戻ってくるんだろうか。

昨日、友人から1通のメールが送られてきた。
「こういうの、どうー?」

 Dialog in the Dark 2006 TOKYO

概要は、こんな感じだったそう。

・視覚を暗闇で遮断。視覚以外の感覚を感じる。
・暗闇の道案内役は視覚障害を持つ方。
・終了後、体験を言語化しセッションする。

友人は
「色んな意味で、複雑だった。行ってみたら意味解るよ。」
とのコメント。ちょっと気になる。

でも本当の暗闇を体験できる場所って
自分の今の環境下ではなかなかないような気がする。
作り物ではなくて、自然の中にある闇。

子供の頃に行った、父の田舎。
その家は山の半ばにあって
周りを見渡せば、緑の木々と広い空。
近くには狭いながらも川が流れていた。
ジブン達以外(隣人)の人と会うには
30分以上歩かなければいけないような
そんな過疎地だった。

部屋の中には蛇がこっそり入ってきたり
トイレの中には30センチ以上もありそうなムカデがいたり
庭にはなにかしらの昆虫や動物がひょっこり現れることが
当たり前な場所だった。
母なんかはその光景に卒倒しそうになっていた。
小学生の私はお構い無しで遊んでいた。

今も強烈に覚えているのは
夕方から夜に入るあの時間の、空の色と風の匂い。
オレンジ色の空が段々と
黒いビロードに覆われていくように
夜の暗闇に変化していったあの瞬間。
暗闇がジブン達を飲み込んでしまうんじゃないかと
怖いような、でも惹かれるようなそんな気がした。

時間と共に暗闇は濃くなっていって
恐ろしいほどの月明かりがそこにはあって。
布団に入りながらそれを見ていたら
「そんなに月は見るもんじゃない」と
おばあちゃんに怒られたっけ。
あの頃絶対的な何かというものがあることを
なんとなく知ったような、そんな気がする。

闇に身を委ねる事が
どの位の覚醒もしくは遮断を感じられるのかは
解らないけれど
このイベントの主旨には
「心のバリアフリーに気づく」ことや
「視覚障害のセンスを活かした、雇用の創出」
などがあるらしい。

どうだろうなぁ。行ってみようかな。
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by uminomiti | 2006-08-17 10:13 | てくてく。

■  苦い濃い。

今日の天気、晴れのち曇り。e0082908_11532653.jpg

目覚めたら、TVから賑やかな声が流れていた。
どうやら点けっぱなしで寝てしまったよう。
まだユメの断片が頭の中に残っている。
ひたすら水を探して歩き回っていたような..
寝しなの「LOST」鑑賞がきっと効いたんだろうなぁ。
なんだかとにかく水が飲みたい心持ちで布団から抜け出した。

TVでは広域の停電が起こっていると
アナウンサーが繰り返し伝えていた。
こうして観ているという事は、我が家はどうやら大丈夫らしい。
お盆の真っ只中とはいえ、平日のこの時間。
いろんな人が困ったり、戸惑ったり、怒ったりしているんだろう。
復旧するまでどれくらいかかるんだろうか、とぼんやり思う。
実際に戻るかどうか以前に
必ずまた元の状態に戻ると、真っ先にそう思えることって
安定した環境に実を置いているからなんだろう。
平和ボケしているな、とつくづく思う。

TVを観ていたら、なんとなく思い浮かんだ。
昨日会社を去った、ある人のこと。

少しのタイミングの違いがズレを生み
そのズレは次第に溝を広げ
もう修復不可能な位になってしまった。
そしてそのミゾをだれも埋めようとはしなかった。
本人でさえも。

何も出来なかったな、と思う。
でも何か出来ると思うのは傲慢なのかもしれないな、とも思う。
その人自身が選択して決着をつけたこと。
それに対して何か思うことは身勝手な事なのかもしれない。
でもなんとなく、頭の中で振り返り追ってしまう。
ズレって一体なんだったのだろうか、ということ。
ミゾが広がる前のその「ある」と思っていたものは
どうしてそう思えたんだろうか。
はたしてそこに確かに存在していたんだろうか。
あると感じていたものが、実は虚像であるということを
もしかしたら互いにどこかでわかりつつも
日々を共有していたのかもしれないなぁとなんとなく思う。

新しい地でまた輝きだすだろうひと。
どうか、お元気で。
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by uminomiti | 2006-08-14 11:58 | とほほ。

■  愛しきもの。

今日の天気、曇り時どき雷のち晴れ。e0082908_23134249.jpg

すばやい速さで流れていく雲。
グレーの厚い雲が流れてきたと思ったら
あっという間に空一面に広がった。
と同時に、雨が降る前特有の風の香り。
静かに刻々と眼前で変化していくその姿に同調して
自分の中がなんとなくざわめいてくる。
こういう感触、ちょっと心地いい。

先日、とある人から郵便物が届いた。
中には1冊の本が入っていた。
ボロボロなカバー。優しい表紙の絵。
見た瞬間懐かしい思いに駆られた。
それは、昔大好きだった本だった。
そこには1枚のカードが挟まれ
長い間持っていた事に対するお詫びが綴られていた。
もう私自身もすっかり忘れていた本。
丁寧な人なんだな、と思った。

モノに対する所有欲が薄いだけなのかも しれないが
こう思ったりもする。
モノにはそれぞれ適材適所というようなものが
あるんじゃないか、と。
モノ自身がそれを選択するというか
それにふさわしい場所というか
呼ぶ場所というものがあるんじゃないだろうか。

本も然りで。
一度頭の中で描かれたものは
手放してどこかに行ったとしても、どうでもいいというか
それを欲する人のもとにあれば
それがそのモノにとって一番なんじゃないだろうかと
思っていた。
でも、こうしてまた本を手にしたら
なんとなく愛しくなってしまった。
でもこれはそこにある本そのものというよりも
たぶん、過去という時間に対する懐古。

長い時間を経て手元に戻った本。
もしかしたら縁がある本なのかもしれない。
共にあることを望んでくれているんだろうか、なんて
少しだけ身勝手な妄想にふけながら
愛しさをかみしめる。
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by uminomiti | 2006-08-12 23:52 | とほほ。

今日の天気、雨のち晴れ。e0082908_181846100.jpg

昨日の夕方の空は凄かった。
台風が近づいていたせいだろうか。
深くて重い色が空一面に重なり合っていた。
どっしりと重みを感じるような、ワイン色の夕焼け。
あまりにも濃厚な初めて見る色味に
なんだかざわっとした感触を覚える。

帰宅後メールをチェックしたら
SHIKAO & THE FAN-KEY-TRAINでの
06ツアー先行チケットの抽選結果がきていた。
なんとか滑り込めたみたい。
実は何も考えずに東京公演で申し込んでしまい
後でチケット取りの達人kから、「そういうのは、地方公演をねらうものよ~」と聞き
そういうものなのかと半ば諦めていたので
さっ、次のチャレンジ!と
e+のプレオーダー(現在受付中)で地方公演を申し込んでいたので
なんだか拍子抜けな感じもあるけれど、ちょっと嬉しい。
今までより1回多くチャレンジ出来るのって(FC先行・プレ・一般)お得だなぁ。
これならどこかにちゃんと引っかかりそうだ。

オフィシャルHPを久しぶりに覗いたら
「午後のパレード」のPV解禁のインフォメーションが。
早速スペシャのJETで流れているのを見た。
今までにない感触ナPV。
なんか映像の印象があまりにも強く
歌よりも微妙にコミカルな動きをする
白いサングラスをかけたダンサー達の方が、ある意味印象深くて
どうにも目が奪われるというか。何も考えずにのみ込まれるような感じ。
あ。でも考えたらパレードってそういう意味なのね。
(=華やかに飾り付けをし、行列を整えた行進らしい)
それはそれで正しいのか(笑)

曲はとても爽やかで、疾走感が溢れるような感じがするけれど
歌詞を追っているとどこかしら影があるというか
静かな狂気を秘めているというか。
結構ブラックなのに、どうしてこう上手にバランスを取れるんだろうなぁ。
独特な歌詞にいつも驚かさせられる。
歌詞から感じたのは
生のエネルギーに満ち溢れているのに
どこかしら先にある死をイメージさせるようなそんな感触。
刹那なヒトという存在
瞬間瞬間に身を焦がしながら
それでも歩みを止めず、列をなし進んでいく。
たとえそれが滑稽で愚かであっても
この身がある限り続いていく。
パレードかぁ。
やっぱり独特な表現だなぁ、と思う。
早くライブで聴いてみたい。この曲。
なんだか化けそうな、そんな気がする。
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by uminomiti | 2006-08-09 19:40 | ありがとう。

今日の天気、快晴。e0082908_0493091.jpg

青く澄み切った高い空と、じりじりと照りつける陽射し。
むせかえるような緑の匂い。夏が来たなぁ。
プールバックを持って駆けていく子供達とすれ違った。
イキイキとした眼。
あの茫洋とした夏の時間を満喫しているんだろう。
いいなぁ。羨ましい。

仕事の帰り道に
狗飼恭子さんの『幸福病』(幻冬社)を眺めていたら
ある文章を目にしドキッとする。

「 穏和な人だとよく言われるのは
  わたしが戦うことを諦めているからだということを
  わたし自身が一番よく知っていた  ...(中略)... 
  けれど戦う時誰かを無意識にジャッジしてしまう自分がいた。
  「ジャッジしない」 私の今年の目標に追加。ジャッジせずに戦う。 」

痛いところをついているよなぁ。
実は最近ずっとこのことを考えていた。
ジャッジせずに、ニュートラルな状態で相手と向き合うということ。
人とちゃんと向き合うということはどういうことなんだろうか、ということ。
ジャッジ以前に、戦うことから降りてしまっている自分は
相手に対しそれだけ真剣に向き合えていないのかもしれないな、とふと思う。
あの人に対しても
この中途半端な姿勢はきっと伝わってしまっているんだろうな。きっと。
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by uminomiti | 2006-08-05 01:00 | とほほ。

今日の天気、快晴。e0082908_10193512.jpg

朝、セミの泣き声で目が覚める。
ベランダに出てみると、ミンミンゼミが3つも
壁にへばりついていた。
羽ばたいて自分に飛んで来る恐怖を想像して
とりあえず見なかったことにして、窓を閉める。
現実より、想像している
自分の頭の中のほうがたぶん怖い。

ここ1週間会社帰りにいくつか映画を観た。
劇場で上映を待っている間
これから先上映予定のチラシを眺めるのが常なのだけど
チラシが並べられている棚を眺めていたら
そこにあの作品があって驚いた。

松本大洋の「鉄コン筋クリート」。
うわ。映画化されるんだ。
画風が違うという事は、原作者はタッチしないのか....。ちょっと残念だなぁ。

松本大洋作品に初めて触れたのが、この鉄コン筋クリート。
読んでみたら、もう一発ノックアウトだった。
どこしらいびつな中でも均衡を保っている街の中で
息吹いている登場人物たちは、ものすごく魅力的で。
それぞれの「足りないネジ」が一体何なのかを掴んでいくお話しなのだけれど
読んでいて何よりも「こうあるべき」というものが無いのがいい。
どの登場人物たちも必然というか。絶対的な善や悪といった定義づけがされていない。
どこかしら非日常的な世界でファンタジーのような繊細な感じがするものの
テーマ自体はとても骨太な感じ。
映画はどんな感じに仕上がっているんだろうか。公開は12月23日だそう。
今から楽しみだなぁ。

( この鉄コン筋クリート。
  第19回東京国際映画祭に、特別招待作品として決定したそう。
  ということは、2006年10月21日(土)~10月29日(日)の間で
  上映される日があるということ...。
  一足先に観たいなぁ...。 )

で、その日はゲド戦記は時間が合わず(くぅ~っ)
はちみつとクローバーを観てきましたが。
これもまた原作が大好きで。
がしかし...ちょっとだけ期待はずれな感が否めない気が。
友人も観たって言っていたなぁ。感想聞いてみよう。
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by uminomiti | 2006-08-03 10:19 | そして。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。