ナマモノ。

仕事を終え、ふと思った。
e0082908_1238955.jpgやっぱり行こう。
幸いチケットも手帳の中に挟んである。
そう思ったら、いつの間にか駆け足で駅に向かっていた。

走り出すにつれ
これから味わうだろう時間への期待感が
どんどん膨らんでいく。
電車に滑り込み、ほっとひと息。
走って何かに向かっていくなんてこと
最近あったかなぁ、とぼんやり思う。
「風の影」を読みながら、身体を(頭を)クールダウン。

小説の中にあった
「1冊の本を生涯守り通すこと」という条件。
もし自分にも下された時
私はどの本を選ぶんだろうか、と思う。
頭の中にある仮想本棚を眺めた。
いいな、と思うものはたくさんあるけれど
いざ「これ」、というものが思い浮かばない。
むむ。難しい。
ずっとそのことを考えているうちに
いつの間にか、1冊を選べないのに
そもそも何かを守リ続けるという行為そのものを
やり遂げることが出来るんだろうか
という疑問さえわいてきた。
この思考過程は逃げか。
そんなことを考えつつ
作品を読み進める。

そうこうしている間に、目的地に到着。
触れる風の匂いが土地の違いを感じさせる。
ホームに降り立ったら、なんだか急にお腹が空いてきた。
駅周囲をぶらつき、お目当ての餃子屋さんへ。
満腹。

会場へ向かう人波に、トロトロ着いていく。
無事、到着。すでに先行グッズ販売が始まっていた。
開演50分前。もう、待ち遠しくてたまらない。

Suga Shikao 10th Anniversary
Shikao & The Family Sugar TOUR '06
"PARADE ON" 初日。

1F11列目。いざ座席に行ってみたら、びっくり。
うわ。近い。隣のおにいさん達も同じような反応をしていた。
少し時間を押してのスタート。
オープニングと呼ぶにふさわしい演出に、もうすでに涙が出そう。
「19才」を皮切りに、次々とアルバムの曲が続いていく。

途中自虐的なMCや
AMAZONSのアルバム曲披露(いい歌詞だった...)を交えつつ
加速度を少しずつ増しながら
客席全体が音に、光に飲み込まれていく。
始めぎこちなかった客席の感触も
少しずつ全体のベクトルが一方向に集約していくような
不思議な感触になっていく。
そしてそれはどんどん加速していき
会場全体がぎゅっと濃厚な空間へと変化する瞬間を迎える。
全ては「午後のパレード」に向かっていたような、そんな気がした。
客席にいた皆がうねるようなエネルギーを発し
空間を支配していた。
声の力、音の力、光の力
交じり合い昇華していくナマモノの力。
深く、強く、味わった夜だった。

ダブルアンコール(!)の嬉しい悲鳴と共に
時計と睨めっこ。
新幹線の時間に果たして間に合うのか。
でも、最後までは観たい。
21時30分過ぎに、終了。猛烈ダッシュを試みる。
前方には同じく駅まで向かう人たちの見事な走りっぷり。
途中体力のなさで集団から脱落し
見知らぬスガマニさんたちと、相乗りでタクシーへ乗り込んだ。
無事電車に間に合う。
車中まだ興奮冷めやらぬ身体を感じつつ
睡魔に襲われ、夢の世界へ...。

今思い出しても、正直テンションが上がってくるような
出し惜しみ無い充実したライブだったなぁ。
それぞれの曲ひとつひとつを、大事に歌っていた。
ギターを持たずに、歌い踊るそのぎこちない姿にも
どこか根底で何かを吹っ切ったような
自ら脱ぎ捨て、一歩踏み出し、走り始めたような
そんな開かれた印象を強く感じずにはいられなかった。
蛹から蝶へと羽化するように
彼もまた何かが変わろうとしているのかも、しれないなぁ。

今回のツアーは、なんだか財布の紐が緩みそうな
そんな予感。
[PR]
by uminomiti | 2006-10-21 12:49 | ありがとう。

  沁みる夜。 

今日の天気、晴れ。e0082908_10234550.jpg

「少しでもいいから、時間いい?」
そう連絡があったのは
残業を終えて帰ろうと、バスに乗り込んだ時だった。
無理を言わない友人からのそれは
いつもと何かが違うと瞬時に感じさせるものだった。
最寄の駅で待ち合わせることにした。

遠くから彼女を見た瞬間、しんどうそうだなと思った。
何か鬱蒼とした雰囲気を身にまとっていた。
近くの店で暖かいものをとる事にした。

ぽつりぽつりと語り出したのは
新しい命を育む喜びとその不安の、入り混じった想いだった。
結婚後間もない、生命の誕生に戸惑ってしまったそうだ。
まだ彼(夫)との価値観のすりあわせもままならず
生活自体もバタバタしているのに
どうしてこんな時期なのか...
嬉しさよりも、どうしようの気持ちが大きいようだった。
聞くべき相手は、私ではなくてそのパートナーなんだろうな、と
ふと思う。
私を通して、今彼女は彼に向けて想いを発しているんだろうか。
本当は何が一番不安なのかを自分で探りながら。
いや、もしかしたらもうわかっているのかもしれない。
語りだす口を見つめながら
ただただその言葉を反芻する自分がいた。

迷い、立ち止まっている時間と
自分の体内で着実に育まれ、進んでいる時間。
内面の変化を感じながら、今あるべきことに想いを馳せること。
私にはまだわからない感触だ。
愛しさと、不安に揺られながら
彼女は断ち切れない渦の中へ、飛び込んでいくことを悩んでいた。
覚悟を決めるのは自分でしかないのだ、ということが
痛いほど身に沁みる夜だった。

自分にも訪れる日が来るのだろうか。
ただ漠然と思う、そんな夜。
[PR]
by uminomiti | 2006-10-18 11:30 | とほほ。

 ゆだねる。

今日の天気、快晴。e0082908_16161855.jpg

日が暮れるのが、ずいぶんと早くなった。
そう気づいたのは、昨日のこと。
仕事を終え外に出たら
月明かりが静かに揺れていた。
ひんやりとした外気の感触。
もうそこまで冬が近づいてきているんだなぁ。
またひとつ、季節が巡っていく。
すっきりとした冷気に包まれながら
街灯が乏しい夜道を歩いた。

夜の闇は不思議で
その中に紛れると、ほっとする。
自分の中に漠然とある
鬱蒼とした感情や
口から思わず漏れる溜息や
思いがけない言葉でさえ 吸い取って
どこかしらに静かに流し出してくれるような
そんなイメージが思い浮かぶ。
闇に包まれ、許されている。
そんな気がする。

ここ最近、諸事情で
色々な方たちとの時間を
キャンセルさせていただいてしまった。
あぁ、キャパ狭いな。
自分の事ながら厭きれた。
そして閉じてしまってる感触に
まずいなと正直感じつつ
毎日をやり過ごしていた。

と、ここ数日。
突然、扉をこじ開けるかのように
突風が吹いてきた。
今まで連絡を取りあった事の無い人たちから
何故か、便りが次々と舞い込んできた。

もう20年近く会っていない
小学校・中学校時代の同級生や
バイト時代の先輩や
学校時代の後輩や
前職場で新人時代にお世話になった
大好きな先輩...

人間関係(連絡)を密にとらない自分の所に
この時期、この場面で重なって遇ったということに
嬉しい、と感じる以前に不思議さを覚えた。
なんで今、このタイミングなんだろう。

そこに意味を見出す必要は
ないのかもしれない。
けど。もしかしたら今の自分は
目に見えないけれど
何かの渦の中にあるのかもしれないな、と思う。
自分ひとりだけでない、大きな何か。
そしてそれがたぶん必然的なことなんだろう、とも。

今はただ、その流れに身を任せてみようかと思う。
どこに辿り着くのかは
さっぱりわからないけど。
[PR]
by uminomiti | 2006-10-13 15:47 | とほほ。

■  うががが。

e0082908_221557.jpg今日の天気、曇りのち雨。

やってしまった!の数々。
①携帯を落とす。運のいいことに、そのまま水溜りに
 スライディング。
②勤務日を間違え出勤。皆に笑いの種を提供する。
③密林から同じ本が2冊届く。どうやら届かないのを忘れ
 ウッカリ再度注文してしまった様子。しょうがないから職場に寄付(の予定)。
④階段でコケて、卵1パック全滅。使い切るための卵料理に、もう飽きた。
⑤郵便物を確認せず、開封。間違って下の階の方のものを空けてしまう。
 もう。配達間違えるなー(と、郵便やさんに責任転嫁。)

昨日、今日の冴えない出来事。
頭の中ではさらに連鎖的に続いていくようなイメージが..
ストップ、妄想。
次のアクションに対する防衛反応なんだろうけど
何が起きても、ずっしりとうろたえない大きさを持ちたいなぁ。
ちーさいぞ、自分。

帰宅途中、本屋へ。
森林浴ならぬ、読書浴。 あぁ、落ち着く。
やっぱり紙媒体はいいなぁ。
くさくさした気分も いつの間にかどこかへ。
単純だw
数冊購入し、帰宅。さぁ読むぞ~。

(ばななさんの、ひとかげ読了。 サイコーにいい。
 あんなになんで愛しめるんだろう。人を。 もぅ泣けたー。)
[PR]
by uminomiti | 2006-10-02 22:01 | てくてく。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。