満ち欠け

先日、ある研修会に参加した。
その時のコメンテーターの言葉。

『僕らが欠けているから、欠けているがゆえに集まって
 うまくめぐり合って、マイナスとマイナスがプラスになる
 そんな瞬間がある。』

社会の中でのあるべき姿に対し
うまく振舞えない人にとっての重圧。
ジブンの枠、社会の枠。
排除ではなく、その人自身が想い描いている姿に
どう寄り添うのか。
どこまで想像の翼を広げられるのか。
それぞれの大事に抱えているものを守りながら
互いの不全感を払拭していくこと・・

嘘のない、心からの言葉たちが投げられていた。
痛みを感じて生きてきた人なんだなぁ、と
吐き出されるひとつひとつの言葉に
体温を感じた。

でも、その不全感や望まれる振舞いって
本当はどういう意味をなしているんだろうなぁ。
あるべき姿、とそれぞれが持つ本質。
なんとなく相反している気がしてくる。
『新世界より』を読み終えた時にも
同じような感触が立ち上った。

いろんな人の存在があるからこそ
価値観は緩やかになっていく。
今ある場所で、出会えた「縁」。
そのなかに潜む、「宝」。
人と人がまじりあい、変化していくその豊かさと同時に
揺るがない本質。

つくづく人間って不思議だ、と思う。
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# by uminomiti | 2008-06-22 22:49 | とほほ。

  そんな、一日 

久しぶりの、週末休日。
友人のお祝いを探しに、早々に出かけた。
海沿いを通ると
色とりどりの帆がなびいていた。
風を味方につけ
波間をするすると進んでいく
しなやかなウィンドサーフィンの姿に
しばらくぼうっと見惚れる。

お店に着き、ぐるっと眺めた。
いくつかの候補を決めた所で、一旦店を出る。
人の多さに酔ってしまった。
暖かいコーヒーでひと休憩。

湯気の先に見える
今にも降り出しそうなグレーの空と
行き交う人の姿。
ぼんやりと眺めていたら、視界の隅にふと、球体。

アン◎◎マンの頭、だった。

正確に言うと
着ぐるみのアン◎◎マンが、手を振りながら歩いていた。
その後ろを小さな子供たちが、ぞろぞろと追って歩いている。
嬉しそうに、上気している子供たちの顔。
ふと、『ハーメルンの笛吹き男』が思い浮かぶ。
いやいや、正義の味方だった。アン◎◎マンは・・・・。
シュールな想像を切り上げて、買い物に戻る。

少しだけ幸せな気持ち、を感じながら
お祝いを選んだ。
ジブンもこうしていろんな人の気持ちを
わけてもらっていたんだなぁ。
人から人へ繋がっていくもの、の存在を
味わう一日。
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# by uminomiti | 2008-03-30 23:26 | とほほ。

あったかったなぁ。今日も。
ちらほらの咲き具合だった桜の花が
夕方にはずいぶんと増えていた。
藍色の空に、薄ピンクの輪郭。
桜の花が風に乗り、静かに揺れている。
キレイだなぁ、としみじみ思う。

しばらく眺めていると
ゆるやかに立ち上ってくる感触が。
少し痛いような、寂しいような
静かだけれども、なんともいえないこの感じ。
桜の季節が巡って来る度
不思議だなぁ、と思う。
一体あれは、何なのだろう。

バスから降り、早足で家路へと向かう人も
ふと、一瞬足を止め
同じように桜の木を仰いでいた。

やわらかい時間。
春が、もうそこまで来ている。
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# by uminomiti | 2008-03-26 23:23 | とほほ。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。