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なにして遊ぼう?

朝。なにして遊ぼう?_e0082908_14192399.jpg
目が覚めたら、音がなかった。
いつもなら慌しい朝の音と共に
人が動き出す気配を感じるのだけれど。
とても、静かだ。
カーテンを開けたら。
一面雪景色だった。

白とグレーに覆われた、静かな世界。
ゆったりと舞う雪の白さと
地面に積もった雪の
まだ生まれたての、誰も踏みしめていない柔らかな姿に
これは出かけなければ(!)と
早速探検へ。

まだ時間が早いせいなのか?
近くの公園には子供たちの姿はなかった(ヨシヨシ)。

積もっている雪を手の中に。
ふんわり柔らかい。
パクリ。
もちろん無味・・。
あ。誰も足跡つけていない・・ムフ。
そぉれぇ~とぺたぺた歩き回ってみる。・・うひひ。
あぁ、満足。
清掃のおばちゃんの怪訝なまなざしをあびつつ
お約束の雪だるまを手土産に、部屋に戻った。
なにして遊ぼう?_e0082908_14194784.jpg
エレベーターで、すれ違ったおじちゃんが
苦笑いしていたりもしたけど(笑
気にしない気にしない。

今日の我が家のお客さん。
ようこそ。

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小さい頃。
家の近所には、でこぼこの空き地や狭い土管
登れる木や広いグラウンドのような
子供だけが許される(?)陣地があった。

自称野生児(?)だったので
晴れ雨かまわず
木に登り、土管に入り、草むらに転がり
走り回っていた。

日が暮れるまで全力で遊んでいたあの頃。
合言葉は 「なにして遊ぶ?」 だった。
その瞬間から、木はお城に変わり、枝はベッドになり
土管は秘密の部屋になった。
そして、それぞれが魔法を使えるようになっていた。
想像力という翼で。

年を重ねるにつれ
現実という感触の重みが増すにつれ
その魔法は
現実的な生きる術へと変わっていった。
でも。時々思う。
あの頃の方が今よりももっと色んな所へ
自由に飛んで行くことが出来たんじゃないのかと。
いろんなものを見て、触れて、味わって、考えて
世界を感じていたんじゃないのかと。

時間と共に、大事な「何か」を
どこかに置いてきてしまったみたいだ。
「なにして遊ぼう?」と言葉を漏らしてみても
あの頃のように飛び立てない、今に
少しだけ寂しさを覚えた。
by uminomiti | 2006-01-21 14:41 | とほほ。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。

by uminomiti