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■  また、どこかで。

仕事を終え職場を出ようとしたら
■  また、どこかで。_e0082908_10551542.jpgある女性とすれ違った。
瞬間お互い気づき、ハッ!と。
お久しぶりです~と歩み寄った。

新しい職場で
何日かご一緒させて頂いた方だった。
ある日、仕事場でひとつミスをされた。
その翌日急に退職された。
あまりにも突然の決断に
私はとても驚いたのだけど
周囲にいたひと達は
その選択に全く驚く様子はなかった。
というのも、どうやら現場の人たちの間では
トラブルメーカーな人、だったそうなのだ。
なので、むしろ肩の荷が下りたという感の方が強かったようで。

辞めた後、どうされているのか
気になっていた。
実はミスをされたその日の夕方に
彼女と言葉を交わしていた。
ミスに関する報告書を作成しながら
彼女はしきりに被害を被ってしまった対象者に対する
謝罪と心配をされ
そしてジブンを責め続けていた。

こういう場面に出会う時
どうすることが最良なんだろうかとちょっと思う。
ミスに対してはもう既に起こってしまったこと。
覆されない事実に対し、再発をどう防ぐのか
具体的な方法を考えるのがまず第一。
環境的要因なのか、人的要因なのか。
あらゆる角度から皆で探っていく事に意義がある。
そしてそのミスが起きたことで、またひとつ学び強くなっていく。
ある意味では、それはその現場にとっての財産となる。
その人(トラブルメーカー)が集団の中にいる意味は、きっとある。
排除されるべきは、そのミスが起きる要因であって
その人ではないんじゃ?と思ったりする。

でも管理職側からしてみれば
その個人に着目するよりも(育てる)
対象者の安全を守ることが優先と考えるのも
間違いではないんだろうな。
プライオリティーの違いなだけなのかもしれない。
育てるために、どこまでガマン(見守る事が)出来るか
すっぱり切るかというラインも
あるべきなんだろう。
難しいな、と思う。

彼女の場合、退職を決断した引き金は
そのミスに対し指摘された場面のようだった。
管理職はミスそのものについて
指し示していたように私は感じたのだけれど
彼女にとっては
それが人格を否定されているかのように
受けとめてしまったよう。
ひとつの言葉が同じように相手に浸透するとは限らない。
全く違う意味を持って理解されてしまう事もある。
言葉というツールは、本当に難しい。
そういう違いがあるからこそ
可能性に満ち溢れているとも考えられるのだけれども....。

長くなったけれど、そんなこんなで
偶然の再会にびっくりしながらも
近況を聞いてみた。
元気そうな姿に、少しホッとした。
でも、彼女の口から出てきた言葉は
ミスしたことに関する、その後の経過についてだった。
まだまだその呪縛から解けていないんだなぁ。
ジブンでジブンを解放させるしかない。
その重さが自然に薄れていけばいいなぁと思いながら
駅で別れた。
by uminomiti | 2006-06-03 10:56 | とほほ。
ふと、なんとなく考えたこと、感じたこと、な日々。

by uminomiti